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リングオブサイアス

 

 

 

リングオブサイアスはPSのサウンドノベル。メーカーは「夜光虫」のアテナ。
サウンドノベルの題材としては珍しいファンタジー系。
音楽をクライズラー&カンパニー(葉加瀬太郎が所属していたユニット)が担当。

神聖都市ジュールは悪の魔女ベアトリスの部下たちの攻撃によって壊滅してしまった。
同じ頃、ジュールの第二王子サイアスは、恋人である女戦士ラディアと共に、ベアトリスの城に潜入していた。
しかしベアトリスに返り討ちにされ、魂を指輪に封じ込められてしまう。
それから3年の月日が流れた・・・
こんな感じのストーリー。

このゲームはゲームオーバーが無い。たぶん。
普通のサウンドノベルだと、ゲームの途中でバッドエンド直行の選択肢が存在していて、それを選択してしまうと
一気にバッドエンドという名のゲームオーバーになる。
しかしリングオブサイアスでは、どんな選択肢を選んでもゲームは進行していく。
ある意味安心感がある。しかし緊張感はない。

ゲームオーバーは無いが、選択肢の選び方次第でストーリーの展開はかなり変化する。
主人公サイアスが指輪に封印される最初の部分と、最後はベアトリスと対決するという部分は変わらない。
その間のプロセスが、おもいっきり変化してしまう。
これがなかなか面白い。

ノベル系のゲームというと、ミステリー(謎解き)かホラーが多い。ファンタジー系と聞いて期待していなかったが、良い意味で期待を裏切られた。
初回プレイ時にいきなりグッドエンディングに到達したと思ったが、後から考えるとむしろバッドエンドのほうが少なかったという・・・
音楽やグラフィックが印象的で、雰囲気がとても良い感じ。1回のプレイが1時間くらいで終るし、気軽に遊べる。
隠れた名作だと思う。

 

 

 


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