ルナティックドーン オデッセイ

ルナティックドーンオデッセイはPSのRPG。メーカーはアートディンク。
自由度の高さが特徴。英雄のような生き方をするのも、悪党になるのも自由。
だらだらとした生き方をするのも自由だが、寿命がある。
異性のキャラクターと結婚したりもできる。
ゲームの基本的な進め方は、宿屋で仕事の依頼を受けて、それを達成してお金を稼ぐ。
最初のうちはザコ敵が非常に手強く、まともに戦闘せずに逃げまくりの展開になる。
そうこうしているうちに、何とか戦えるようになる。
このゲームで非常に重要なのは、仲間のNPCの存在。
酒場で仲間をスカウトできるが、NPCも弱いやつから強いやつまでいろいろいる。
誘っても断られたりするが、うまく強いキャラを仲間にできると、冒険が飛躍的に楽になる。
さらにこのゲームの特徴として、お金が非常に重要になっている。
最初は貧乏なので装備も貧弱、ステータスも低いのでたいしたことはできない。
しかしかなり強力な装備も店で売っているし、ステータスを上げるのも魔法を覚えるのも、お金さえあればできる。
異性のキャラと結婚するにも一部を除いて自宅が必要。
ちょっと気になる点もある。
宿屋での依頼の内容は様々だが、プレイ時間が長くなるとルーチンワークのように感じるようになる。
自分のステータスが結構簡単に最高になってしまったり、習得できる魔法なども数が少ない。
そうなると、あまりやることがなくなってくる。
依頼内容も、場所やキャラは違っても似たようなパターンに決まっている。
時々小さなイベントはあるが、ほとんどルーチンワークそのものになってしまう。
ちょっと違うかもしれないが、信長の野望とか三国志とかああいうゲームに近い感覚かもしれない。
自由度が高いが、できることは限られているというような。
一緒のパーティーのキャラが突然死するのも驚き。
町から町へ移動中に「〜〜は寿命で亡くなりました」というメッセージを残して
身に着けている豪華装備とともに死亡。死亡というより消滅。なんというあっさり風味。
他にもいろいろ。
顔グラフィックが美人の女性キャラのステータスを見てみたら65歳だったり。
同じ町にいた冒険者のステータスが全員50歳以上だったり。
ルナドンの世界でも高齢化社会が進んでいるらしい。
60過ぎて冒険者とは、年金はもらえないのだろう。
ルナドンの世界のキャラクターは名前の前に称号というものがあるが、たとえば「電光石火の〜〜」とか。
これがなぜか「あんぽんたんの〜〜」がやたら多い気がした。
町にいるキャラのステータスを見るたびに「おまえもあんぽんたんか!」
まあ気のせいかもしれない。
他にもスタッフがふざけて付けたとしか思えない、面白い称号や笑える称号がたくさんある。
オデッセイより古いルナドンシリーズと比べると、全体的にマイルドというか、ルナドンを知らない人でもとっつき易いつくりになっている。
よく言えばとっつき易いが、逆に言えば省かれてしまった部分も結構あり、前作までが好きだった人からすると、ちょっと物足りないかもしれない。
このゲームが発売された頃は、自由度の高いRPGというのは少ない時代だった。
洋ゲーだが、その後出てきたMorrowindやOblivionなどといった
本当に自由なRPGと比べると、システム的にも古さは感じてしまう。
プレイする人の想像力というか、脳内補完が重要なゲームであると思う。
当時の一本道RPGが全盛の時代を考えると、こういうゲームは非常に貴重な存在だった。
一本道RPGに飽きていた人にとっては、かなり面白いゲームだったことは間違いない。
個人的感想としては、面白いけど、あと一息何かが足りない、そんな感じのゲーム。
攻略のヒント。
強いNPCを仲間にすることが重要。
各地の首都の訓練所でステータスが上げられなくなっても、小さい町や村の訓練所では上げられる。
幼馴染と結婚するには、アイテムが必要。
謎の島に近くの町で売っている種をまく。ゲーム内の時間である程度の期間が経過するまで放置。
もう一度謎の島へ行くと、茄子が走り回っている。島を調べていくとアイテムがある。
それを入手して故郷の町へ。
アフロディテと結婚する方法。
何度も話しかけているうちに所持金の半分を要求される。
それで渡した後、宿屋へ行って依頼を受ける。
子供。
自宅で休養を繰り返す。
王様。
自分を鍛えて依頼をこなしていれば、そのうち勝手に声をかけてくる。
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