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極限脱出 9時間9人9の扉

 

 

 

極限脱出 9時間9人9の扉はDSのアドベンチャーゲーム。メーカーはスパイク。製作は「かまいたちの夜」のチュンソフト。
サウンドノベルのようなアドベンチャーゲームに、脱出ゲームを組み合わせたようなゲーム。

自宅に帰宅した主人公は、ガスマスクをかぶった謎の男に眠らされ、船に連れてこられる。
気づくと船の一室に閉じ込められていて、そこから脱出すると他に8人の男女が連れてこられていた。
船は沈みかけていて、9時間という時間制限の中で閉じ込められた船から脱出をはかる・・・そんなストーリー。

サウンドノベルパートを進めると、この部屋から脱出あるいは出口を探そうという感じの脱出パートが始まり、それを繰り返していく。
ノベルパートは普通のサウンドノベルと同じように選択肢によって展開が変わってくるが、エンディングに影響する選択肢が多いようで意外と難しい。
間違った選択肢を選んだら即ゲームオーバーという展開はなく、その後普通にプレイし続けて、エンディングがバッドエンドになる。
実際、初回プレイ時はバッドエンドで謎解きも犯人もわからず「なんじゃこりゃ」という状態だった。

脱出パートは、部屋の出口を開くために、アイテムを見つけたりパズルっぽい仕掛けを解いたりして部屋を脱出していく。
難しいものはなく、ゲーム中にヒントがあるので誰でもわかるものだと思う。

ストーリーは意外にSF色が強く、ちょっと予想していたものと違った。
もっとサスペンスとかミステリーっぽいものを期待していたので、個人的には拍子抜けした感がある。
それでも初回プレイ時は、これからどういう展開になるんだろうというドキドキ感があって楽しめた。
あまり関係ないが、何気に下ネタが多い。

マルチエンディングで、全部のエンディングを見るつもりでプレイしないと ストーリーや登場人物の詳しい設定はわからない。
何回もクリアしないとわからないつくりになっている。
ここでちょっとこのゲームの問題点がある。
再プレイ時にノベルパートの読んだことがある場所は高速スキップできるが、脱出パートがスキップできない。
要するに、ストーリーや登場人物の詳細設定を知るためには、解き方がわかりきっている脱出パートを何回もやらなくてはならない。
これがすごく面倒くさいし、時間がもったいない。なんでこんな仕様にしたのだろう。

一回クリアしたくらいではわからないが、何回もクリアして真相がわかってくると、ちょっと辻褄が合わない点とか、矛盾点っぽいところが気になる。
なんだかこうすっきりしない。これも結構、脳内補完が必要なゲームかもしれない。

初回プレイ時はバッドエンドになったものの、エンディングまではかなり面白いゲームだと思った。
しかし何回もプレイしているうちに、システム的にもシナリオやキャラの設定などにもいろいろ気になる点が出てきて、うーん・・・という感じ。
真相エンドでいろいろと説明されるが、やはりすっきりしない部分が結構残る。
人によって好き嫌いが分かれそうなゲーム。

 

 

 


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